付き合うまでの仕組み。
出会いはありきたりで、
お酒の席で意気投合。
相手からの猛アタックで
次の日に改めて二人で会う。
ここからが、怒濤の日々の始まりでした。
毎日毎日、まめにくる連絡。
聞いたことの無い、歯の浮くような台詞。
女慣れしていそうなスマートな対応。
なんとまぁ、理想的で魅力的な人だろうと。
それに加えて、
とっても聞き上手でした。
当時のわたしは、
仕事に家庭に友人関係に、と
精神的に乱れていたので
何を意見してくるわけでもなく
うんうん、と聞いてくれて
何を聞いても
変わらず好意を寄せてくれる姿に
ぐいぐい心を動かされまして、
あっという間に付き合うことになりました。
付き合い始めて数ヵ月
なんとも言えない違和感はありましたが
久しぶりにできた彼氏ということもあり
その、違和感を自分でにぎりつぶし
付き合いはつづいていきました。
まぁ、そうはいっても
今振り替えるとモヤっとぽいんとがいくつか…
まず、ナチュラルに人を見下しています。
当時は自信満々でかっこよくみえてました。
言葉の端々が偉そうでした。
『あいつ、◯◯の割りには~できる。』
『意外と聞き分けよかった。』
もちろん、お決まりの
店員さんへの態度もえらそうでした。
一昔前の頑固な上司って感じですね。
さらに、物の扱いが乱暴でした。
Suicaを改札機にぶっ叩いて入場。
鍵をテーブルに置けない。
(本人置いてるつもりだがぶん投げてる。)
ドアの開閉に全力。
(本人そんなつもりないがうるさい。)
そして何より、
【俺様が一番】色がとても濃かった。
例えば、
なにか意見が食い違うと、
俺の意見は正しい。わたしの意見がおかしい。
と、話になりません。
機嫌が悪くなると、
悪くさせたのはお前。俺の機嫌をとれ。
と、無視なり暴言なりが始まります。
いやー、ほんと
なんで付き合ってたんだろうと思いますよね。
このからくりはですね、
上記のことが[普通]になってくると
一般的な【普通】が、ものすごく
ハードルの高い位置に来るわけです。
なので、
【普通】に笑顔で対応してくれたときに、
いつもの[普通]とちがうので
特別感を感じてしまうんですね。
『疲れてたのに無視されなかった!!』とかね笑
こうして、じんわりじんわり
洗脳されていってしまうわけです。
日頃がこのやり取りなので
喧嘩になるとそれはそれはもう
恐ろしいことになっていました。
あの頃は必死に戦っていたけど
今同じ状況だったら
間違いなく、即別れます。
次回は、そんな喧嘩を一部抜粋して
お届けしたいと思います。